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いや、まぁ…題名の通りですよ
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「よくも馬鹿にしてくれたね。」
「ハッ、挑発に乗る方が悪い。」
「いいよ。僕の犬で、這いつくばらせてあげる。おいで、僕の可愛いサートラ。」
「っ!召喚魔方陣?サモナーか。」
「その通り。サートラはフレイミングドッグ。燃えたぎるその炎は消せはしないよ。」
「モデルはドーベルマンってところか。」
「さぁ、君も出したまえ。じゃないともう終わらせるよ。」
サートラがケイヤに襲いかかる。
「ぬっ!」
寸前でケイヤは魔法剣を出し、攻撃を防いだ。しかし、反撃することができない。
「どうしたの?もう終わり?なら、終わらせようか。サートラ!!」
サートラが口を開け、炎が球体になってケイヤを襲う。
「…剣が出せるなら、やれるはずだ。親父はできた。だから、俺もできる。」
ケイヤは手を前に出し、目をつむり、想像した。
(消えることの無い炎なら、吹き飛ばせばいい。遥か遠くまで。)
ケイヤは目を開け、創造した。ストライカーの「風の大砲」―ウィンディア・キャノン―を。
「吹き飛べェェェェ!」
「そ、そんな?僕のサートラの炎が?!」

「いい犬だった。だが、俺はそれだけじゃ倒せないぞ?」
「理解したよ。君は強い。今の僕じゃ到底勝てないよ。」
「ヘッ!」

ケイヤは智広を起こし、握手をした。
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ケイヤは帰宅した。
「ただいま。」

「おーぅケイヤ、相変わらずのシケた面だな。なんかあったか?」

「親父の友達の息子に今日の帰り道で会った。木下智広とか言ってた。」

「ほぅ。トモキの所の小僧か。随分偉くなったもんだな。あいつの妻もお前の母親と同じくらい美人さんだぞ?ま、ミナの方が上だがな。」

「いや、そういうことじゃなくて…あいつ、害はないのか?」

「害も何も、トモキの息子だしな。大丈夫だろう。」





次の日



「昨日はすんませんでした。」

「いいわよ。謝らなくて。気にしてないから。」

と、そこへ、

「やあ。」

「何の用だ。」

「君の力が試したいんだ。放課後でいいから付き合ってくれないかい?」

「了承したよ。オタクの息子君。」

智広は驚きを隠せなかった。

「な、なんのことかな。僕の父親がオタクだなんて変なことを言うのはよしてくれないか。」

「じゃ、放課後でな」

ケイヤは笑いながら言った。

「とりあえず言いまーす。先生宝くじ当たったんで先生辞めます。」
教室の空気が固まった。
「来週からは違う先生くるんで。その前に席替えをしようと思う。」

という成り行きで席替えをすることになった。
ケイヤの席は、窓際の後ろの方の席で、結構いい位置である。
隣にセツナがいるのを除いては。

「何?」
「…いや、なんでこうなるかと思って。」
「私の隣ってそんなに嫌?」
「好きではない。」
ケイヤの答えは意外とセツナの胸に刺さった。
「…嘘だって、落ち込むな。」

帰り道、ケイヤはセツナに謝ろうと思っていた。
だが、空気的な問題もあり、それどころではなかった。
セツナが口を開いた。
「ねぇ、あなたって…」
すると、後ろから知らない声が聞こえた。
「君が、天宮ケイヤだね?」
「誰だ。」
振り向き様に言うと、見知らぬ男が立っている。
「僕は木下智広。智広と呼んでくれ。」
智広はクラスで一番カッコいいと言われてる男子だ。なので、
「あー、確かいたな。うちのクラスにそんなのが。で、カッコいい君が俺に何の用事?」
と、ケイヤは返した。
「いやぁ、父さんの友達の息子がどういう人か確かめたかっただけさ。悪い人じゃなさそうで、安心した。」
「親父の…?」
セツナは空気だった。
ケイヤは家に帰った。
リビングで父親のケイジュが待っていた。
「とりあえず、座れ。言いたいことはわかってる。」
ケイヤは言うとおりにした。
「…何故、召喚できたか…だな。それに関して言うと、実は召喚術じゃない。あの時は納得してくれそうもなかったからな。それによく考えてみろ、召喚契約は自身でしか行えないんだ…っと、話を戻そう。あれは、創造者の力の一貫だ。」
「力の…?」
「簡単に言うとだな。お前、呼び出した時に何を思った?その思いが具現化して、形となったのだろう。創造者の力は、自分が思ったもの全てを具現化する力だ。剣が欲しいなら剣を、食い物が欲しいなら食い物を出せる。もちろんその力は魔力に依存するが、お前も俺とミナの息子だ。大丈夫だろ。」
「…なるほど、召喚じゃなく具現化…」
「ちなみに言おう。20年前、魔法使いが生まれたのは知ってるな?」
ケイヤはうなずいた。
「俺と母さんもそのときに魔法使いになった。不本意ながらな。そして、俺たちがいた学校は名前を変えた。それが、今お前が通っている学校だ。何故だかわかるか?」
ケイヤは首を横に振った。
「その場所だけ異常に魔力反応が高かったからだ。それ以降、その学校は魔法学校へと姿を変えた。生徒も魔法を使える者しか入れなくなった。」
「ふーん…ってじゃあ俺の通ってる学校は魔法使えるやつしかいないってことか!?」
「そういうことになる。いいじゃねえか。両親が卒業生なら自慢できるぞ?」
「そういう問題じゃねぇって。」
ケイヤはあきれた様に言った。
「母さん、ビール出してくれ。」
父親が言った。
「自分でやりなさい。今おかずつくってるの、見てわからない?あ、ケイヤにやらせちゃ駄目よ。」
母親が返す。
「へいへい…。」
「そういえば、ケイヤは?」
「多分、まだ考えているんだろう。俺たちが魔法使いになったのと同様に、な。」
「…どういうこと?」
「…芽が出た。あいつは、俺と同じだ。血かね、やっぱ。」
父親は少し感慨深く言った。

翌朝、ケイヤは父親に自分が何者なのか尋ねた。自分で考えてみてもイマイチピンとこないという。
「そりゃあお前。魔法使いに決まってんだろ。」
「…そういうことじゃなくて!」
「帰ったら話すさ……かあさーん!お出かけのチューして~!」
「誰がやりますか!息子もいるのに!」

ケイヤは学校についた。
屑切はまだ来ていない。
新垣は、長かった髪をバッサリ切っていた。
新垣がケイヤに話し掛けた。
「昨日は、ありがとう。」
「えっ…ああ。」
「あなたは何者?最初はウェポナーかと思った。けど、召喚術を使った。」
「俺もそれに関しては困ってる。召喚術なんて、使ったことなかったから…」
新垣は顔をしかめた。
「使ったことがなかった?どういうこと?」
「いや、だから…」
そういうことを話していると、屑切がやってきた。
「よう。」
「き、昨日はどうも…」
屑切は右腕を振り上げた。
ケイヤは少し身を畏縮させた。
「かっはっは!お前は大した奴だ!」
呆然としているケイヤの左肩には屑切が振り上げた右腕が乗っている。
「たとえ精霊の力であろうが、この俺を吹き飛ばしたんだ!それに、人間の精霊なんざ今まで見たことがない!」
「は…はぁ。」
「新垣だっけか。昨日はすまなかったな。何、強そうな奴をみると血が騒ぐのさ。性ってやつか?」
「…そう。」
新垣は素っ気なく言った。

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1991/11/13
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