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いや、まぁ…題名の通りですよ
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吹き荒れた風。吹き飛ばされた斧。
そしてそこに立つ、双剣を持った一人の少女。
「誰だぁ…?てめぇは?!」
「我が名は『ストレイト・ウィア・ゼーカ』。知らなければ覚えておくがいい。」
「知るか!貴様は今ここで死ぬんだ!」
再び斧を創り、屑切は襲いかかった。
少女は二つの剣で斧を支え、剣から風を放ち屑切の体ごと斧を吹き飛ばした。

「諦めろ。貴様ごときでは私には勝てぬ。それとも、まだ向かって来るならば、どこまで飛ばして欲しい?」
「ぬぅ…」
屑切は帰っていった。
ケイヤはただ呆然としていた。
「…お前…何者だ?」
ケイヤは質問した。
「私は貴方に召喚された精霊。ウィアとお呼びください。私の使命は貴方を御守りすること。」
「俺に呼び出された…?何のことだ?俺はウェポナーだぞ?サモナーでもないのになんで召喚なんかできるんだ?」
「私には分かりません。魔法に関してあまり詳しくないので…お役に立てずすみません。」
「いや、そんなにかしこまらなくても…」
新垣は逃げたようだ。気付いた時にはいなくなっていた。
ケイヤはとりあえず家に帰ることにした。
召喚された精霊は術者が戻すか魔力切れを起こさない限り、現世にとどまり続ける。
ケイヤの魔法の師は父親の慶樹である。そのため、わからないことがあった場合ケイヤは父親に聞いている。
「なぁ親父、俺ってウェポナーだよな?」
「いや?」
「…は?」
「いつか言おうと思ってたんだけどな。お前ウェポナーじゃないんだよ。俺と同じさ。」
「…今日、サモナーみたいに召喚をした。なんで、召喚できた?」
「そりゃお前。なんでって、創造者(クリエイター)なんだから召喚だってできるさ。召喚契約はお前が幼い頃やらせてもらった。お前実は凄い奴だぞ?」
「創造者ってなんだよ?アンタ、何隠してんだ?」
「ま、その辺はおいおいだな。騎士の精霊は姿隠せるけど別に出してもいいぞ?どうせ人間の格好なんだし、他人にはわからん。ま、とどめておくにも魔力いるから、戻すのが無難だな。」
姿を消していたウィアが出てきた。
「マスター、あの方は何者ですか?一発で隠れた精霊を見抜くなど、並大抵のことでは…」
「俺の…親父さ。不思議な人だよ。」
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世界に二十分の一ほど存在する魔法使いたち。
その存在は既に周知の事実となっており、魔法使いも普通の人間と同様に暮らしている。

ここ、真凪(しんなぎ)高校では、今日が入学式である。

「えー、今日からお前たちの担任をすることになった、加賀勇だ。じゃあ出欠と同時に自己紹介してもらおうか。一番、天宮。」

一番右端に座っていた男子が立ち上がる。

「出席番号1番、天宮慶也。得意なことはなし、趣味は昼寝。以後よろしく。」

後ろにいた女子の番になる。

「出席番号2番、新垣刹那。得意なことは魔法の弓、趣味は人間観察。よろしくお願いします。」

教室がざわめいた。自分から進んで魔法使いだと言う者など、まずいないからである。

そして、放課後になった。

「よう。新垣。得意な魔法を見せてくれよ、俺たちにさ。」

教室にいたチンピラがセツナに声をかけた。

「不良で有名な屑切君じゃない。悪いけど、あなたたちに見せる魔法はないわ。」

即答された屑切は頭にきたようで、

「このアマ!少し付き合え!」

「いいわよ。」

一方、日直の仕事を任されていたケイヤは帰りが遅くなっていた。

「…これだから出席番号1番は嫌なんだよ。」
帰り道の公園で、誰かが少女と戦っているのが見えた。
少女は血を流し、今にも倒れそうである。
そんな光景を見て、ケイヤは自分でもわからないまま飛び出していった。
「なんだ…お仲間か。」
ケイヤの手には光の剣があった。
が、屑切が持っていた斧を受け止めた瞬間に壊された。
もはやこれまでと思ったとき、一陣の風が吹いた。
「そういやあったな、そんなことも。」
男が言う。
「人事みたいに言わないでよ。」
女は言う。
男は続ける。
「俺は、今の暮らしに満足してるよ?少なからず、ね。」
「そういうこと言われるとまた学生時代に戻りたくなるんだけど。」
「いいことじゃないか。昔は綺麗だったんだけどな~」
「何?今は?」
「いまのほうが綺麗さ。」
「…そ。まぁいいわ。今度そういうこと言ったら離婚するわよ?」
「自分から付き合おうって言ったのに?」
「うっさいわね!いいでしょ!そんな小さなこと!」
「ハッハッハ、照れるな照れるな。」
「照れてなんかない!」
男は苦笑いをする。
「しかし、変わらんもんだな。人間は…。昔の性格そのまんまだよ、お前。」
「アンタもね。」
「俺は変えないんだ。変えたら俺じゃあなくなる。」

そんな他愛もない会話をしていると、家のチャイムがなる。
誰かと思い出てみると、二人の男女が家の前に立っている。
「おお、トモキにリョウコか。新婚おめでとう。」
「お互い様だ。あとこれ、ハネムーン土産。」
「お、ありがとよ。上がってくか?汚い家だけど。」
「いや、今日は遠慮しとくよ。二人の邪魔しちゃマズいだろう?」
「別に邪魔じゃないけど?あと、こんにちは、リョウコ。」
中にいた女が口を挟んだ。
「内心ものすごい邪魔だと思ってる奴の言葉だぜ、それ。」
「うっさいわね!思ってないわよ!」
「ハハハ、仲がよろしいこって。」
「…トモキ。」
「おう。じゃあそろそろ行くぜ。俺たち。」
「どうした?なんかあんのか?」
「パソコン買いに行くんだ。リョウコが欲しがっててな。」
「そっか。じゃあな。」
二人に別れを告げた夫婦は、暫くの沈黙のあと、夫が口を開いた。


「…どっか行くか?ミナ。」
「…別に行ってあげてもいいわよ?」
「素直じゃねぇと連れてかないよ?」
女は少し黙って、開き直った様に言った。
「…行こう、ケイジュ!」
前回までのあらすじ
デート開始

ケイジュ「で、どこに行くんだ?」
ミナ「いいでしょ。どこでも。」
そういって向かった先は何の変哲もない文化祭にありがちな焼きそば屋。
(ま、そんなもんだろうとは思ったがな)
心の中でケイジュはそう呟いた。
そして焼きそばをケイジュがおごって…と思いきや、ミナがおごってくれた。
「珍しいこともあるもんだな。お前が人に何かおごるなんて。」
「いいでしょ。別に。アンタ以外にはこういうことしないけどさ。少しは感謝しなさいよね?」
「ありがとう。」
「…!!」
「これでいいか?」
「そ、そう!それでいいのよ!」
ケイジュは苦笑いをした。それを見てミナは、
「なにがおかしいの!?」
と言った。
「いや、別に。」
ケイジュは返した。
そこへ、剣道部のシズカがやってきた。そして怒り気味にケイジュに話し掛けた。
「おーす、ケイジュ。今日招待試合あるって知ってる?」
「…サーセン。すぐ行きます。」
ミナは止めた。
「ちょっと!なんで行っちゃうのよ?宣伝はどうするの?」
「お前なら一人でもできるだろ?」
「そうじゃなくて!二人の方が効果があるでしょ!?」



追記に行ってください。
前回までのあらすじ
食材を買って来た。

ケイジュ「疲れた。俺はもう動けない。つーか動きたくない!」

ミナ「わがまま言ってないで早く準備してね。もう時間ないわよ。」
ケイジュ「わがままなのはどっちだよ…さーてパトラッシュぅ。俺を連r…」
ミナは水をかけた。
ケイジュ「ぎゃーす!!ちょっ!おま!パトラーッシュ!!」
ミナ「悪魔祓いよ。」
ミナはそう言って作業を再開した。

そして遂に!客が来たのである!
一同「いらっしゃいませ!」

数時間たった後、ミナはどうやら客の少なさが気になったようで、ケイジュに言った。

「客寄せいくわよ!アンタとアタシ二人で!アンタ昼まだでしょ?ついでに食べに行くわよ。」
ケイジュ「飯はついでか、コノヤロウ。飯は重要な体力をつくる元になるもので、だな…」
ミナ「行くの?行かないの?」

ケイジュ「……行かせて頂きます。」

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HN:
あいぴー
年齢:
32
性別:
男性
誕生日:
1991/11/13
職業:
高校一年生
趣味:
何か
自己紹介:
暇なときに徒然に書いていきます
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