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いや、まぁ…題名の通りですよ
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『ツンデレ!ヤンデレ!クーデレ!いろんなメイドが目白押し!?執事もいるぞ!来たれ、二年三組!!』

トモキ「絵はケイジュに描いて貰いました。」
ケイジュ「めんどかったです。」
ミナ「まぁうまいからいいんだけど…何この絵?誰?」
ミナは描いてある人物を指差した。
トモキ「どこぞの団長だ。」
ミナは『なんだそりゃ』という目をしている。
ミナ「『こないと、死刑だから!!』…って、これ何?」
トモキ「そういう台詞があるのさ。」
ミナ「ふーん…まぁいいわ。これコピーして学校中に貼りつけるわよ。」
ケイジュ「パスで。めんどそうだし。」
ケイジュは即答。しかしミナは
ミナ「パスすると文化祭当日にもっとめんどいわよ?」
といった。
ケイジュ「う…まぁいいや。やってやろうじゃないか。」
ミナ「これでポスターはOK…と。次は…」
実行委員のミナは大忙し。


ケイジュもトモキも文化祭の準備で忙しい。

次回に続く?
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相変わらずみんなを仕切っているのはミナ。
ミナ「誰がどの役職をやるのかなどを決めたいと思います!!何か案がある人!!」


教室内、沈黙。





そして矛先はケイジュへ





ミナ「ねてんじゃないわよ!昨日会議で隣の組も喫茶やるって聞いたでしょうが!!あんたよく寝てられるわね!!」


それはケイジュを踏み付けながら言うことか?


ミナ「あ゛!?なんかいった?」


いいえー、何も言ってマスェンヨ。


ケイジュ「…今日は白か。」


ミナ「…――――!!!!!」

ケイジュ「グフゥ、ちょっ!待て!!」


ミナ「誰が待つかぁぁぁぁぁ!!!!!!」





一同「ケイジュ…御愁傷様…」




少々お待ちください。








ミナ「えぇ~っと、改めて、何か案がある人。」


トモキ「自分流の接待をすればいいんじゃん?」


ミナ「自分流…?」


トモキ「そ。自分の自由に、気ままに、こうだと思うように。その人によって性格は違うから、充分じゃん。」


ミナ「なるほど…」
ミナ「よし、次は来週。忙しくなるから覚悟しといて。」

というわけで決まった文化祭企画。次はどうなることやら。


ミナ「次回、『文化祭当日』。見ないと、死刑だから!!」
ケイジュは一人考えていた、『獣の力』のことを。

「うーむ。どうしても信じられないな…でも記憶が曖昧ってことはその間自分がどうなったかは分からないから…ああ、もうめんどいから寝る!!」

そうやっていつも寝てるじゃありませんか。

「ぬっ。今何か不快なことを言われた気がする。」

何も言ってマスェンヨ。そして翌日ぅ。

実行委員のミナが張り切っていた。

「さぁて。今日は今度の文化祭の企画を決めたいと思います!!」

いつになく沸く教室内で仕切ることができるのも、ミナの特徴の一つ。

そして何をやることになるやら。

「喫茶店でいいんじゃん?無難に。」
「占いとか!」

多数決で決まったのは喫茶。そしてどんな喫茶にするか決める。

「メイド喫茶!」
「ツンデレ喫茶!」
「クーデレ喫茶!」
「ヤンデレ喫茶!」

「というわけで、うちの組は萌え喫茶をやることに決定致しました~!」

「イヤッホオオオォォォウ!!!!」

いつになく喜んでますなぁ。トモキさん?

「これが喜ばずにいられっかい!!」


そして、何故かこの案が通ってしまった。
大丈夫か生徒会。

「ま、生徒会もオタクが集まってるからね。トモキ、あんたの友達結構いるでしょ?」
「うーむ。奴等は属性が違うんでな。友にはなれん。」
「属性って何よ…まぁいいわ。ケイジュ、あんた副実行委員として働いてもらうわよ。」
「……え?」
「だから副実行委員。何?私との仕事が嫌なの?」
「滅相もございません!」


で、めでたく副実行委員に任命されたケイジュなんだけども。果たしてちゃんと仕事できるか?

謎の男「クックック、何も知らずになあ……」

ケイジュが気配に気づく。
ケイジュ「誰だ!!そこにいるのはわかっている!出てこい!」

謎の男は木の上から飛び降り、二人の前に立つ。

ケイジュ「何だお前…そのカメラ、ミナのストーカーか!!?」
男「何故そうなる!」
ケイジュ「何…?はっ、じゃあお前まさか……」
男「違うわあああああああああああああ!!!!」
ミナ「じゃぁ何者?」
男「よく聞いてくれた。俺の名前はロン・ディーシュ・ガオン。仲間からはロンと呼ばれている。これ以上は言うことはない。そっちの男に用がある。」
ケイジュ「俺に…?はっ、やっぱりお前っ!」
ロン「違うと言ってるだろ!俺が用があるのは、お前の『獣の力』だ!!」
ミナ「『獣の力』?」
ロン「そうだ。この前お前らの学校の近くを通ったとき、剣道場から獣の力のオーラを感じた。それも特大のな。だが、それはすぐに無くなった。」
ケイジュ「何かの勘違いじゃないのか?俺はそんなに剣道場に行かないぞ?」
ロン「そう。だからいろいろ調べさせてもらった。お前は試合をするときに普段の性格と打って変わるらしいな。」
ケイジュ「それがどうした。俺にはその時の記憶はほとんど残っていないんだ。」
ロン「そうかそうか。完全覚醒してるわけでは無いんだな。安心したよ。ちなみに、俺の力は…チーターだ。」

そう言ってロンは一瞬で二人の前まで移動した。

ミナ「何…?こいつ…」
ロン「『獣の力』を受け継ぐ者。つまり、人間は昔獣だったろう?あれの名残が今でも残っている者のことを言うのさ。」
ケイジュ「で?俺にどうして欲しいんだ?」
ロン「いや、どうしようというわけではないんだけどもね?君が悪いことに使ってるわけではなくてほっとした。その力を別のことに役立てるのはできないのかね?」
ケイジュ「あいにくだが、俺は特定の条件下でないと力は出せん。それに、そんな力使えるんなら、とっくに社会のために役立ててる。」
ロン「そうか。じゃあ、こんな条件下では発動するのかな?」

ロンはミナの後ろへ移動し、気絶させた。ナイフを取り出し、心臓めがけて突き刺そうとした。

ロンは殺気を感じたのか、後ろへ飛んだ。

ケイジュ「てめえ……今何をしようとした?事と次第によっちゃ容赦はしないぞ。」
ロン「…なるほどね。」
ケイジュ「……」
ロン「安心しろ、試しただけだ。なんなら今ここで彼女を起こしてやろう。」

ロンは、手から不思議な光を出してミナを起こした。それと同時に、ケイジュの獣化は戻った。
ケイジュ「…ミナ…」
ミナ「え?え?ケイジュ?私どうしたの?」
ロン「これは俺の連絡先だ。連絡、いつでも待ってるぞ。同志よ。」
ケイジュ「最後に一つ、質問に答えて行け。」
ロン「なんだい?」
ケイジュ「お前、ゲイか?!」
ロン「…すまん、答えられん。」




昨日から一週間以上たった気がする…月曜日。



珍しく朝早く学校に来ているケイジュ。昨日カラオケで疲れ、早くに寝て早くに起きたらしい。しかも学校で寝ていない。

「ケイジュぅ。おはよ~!どうした、今日は朝早く?」
と言って登校してきたのはトモキ。
ケイジュ「いや。昨日ゲームせずに爆睡しちまったよ…やっちゃったな~。」
トモキ「いいじゃん。別に…」
ケイジュ「よくねぇって。一日一ゲーだ。」

まさに鬱状態のケイジュをよそに、授業は始まる。

先生「はーい、じゃあここ珍しく起きてるケイジュ。」

ケイジュ「x+2y-x2=y2」

即答。

そして放課後


ミナ「ケイジュ、一緒に帰ろっ!」
ケイジュ「あ、うん、OK。」

帰り道
ミナ「最後に手繋いだのっていつだっけ?」
ケイジュ「なんだいきなり」
ミナ「いいじゃないなんでも。そういうことは聞いちゃダメだよ。」
ケイジュ「あ、うん。ゴメン。中学の時だよな?確か。」
ミナ「もうそんなになるんだ…ねぇ、二人だけだし、手繋がない?」

ケイジュ「え?」
ミナ「いいから!!」

ケイジュは半ば無理矢理につながされた。
ミナ「こうしていると、恋人っぽくない?」
ケイジュ「どうだろうね。」
ミナ「冷たいなぁ。まぁ、そこがケイジュのいいところ。ちゃんと私のことも考えてるもんね。昔からそう。以外としっかりしてるんだから。」
ケイジュ「しっかりしてるんだったら授業中寝ないんじゃん?」

ほのぼのとした空気が流れる。





そんな二人を見ていたのは、木の上から覗く一人の男。

ストーカーじゃないからね。
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1991/11/13
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