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現在の本土の状況は、5年前に比べ遙かに悪くなっている。
何故か。
日本で能力者が生まれるとする。
しかし、サンクリーがないので、保護しようにもできない状況である。
2年前の事件で途中から能力がつく者はスペアフィールドのみになったものの、生まれながらにして能力がつく者は減らなかった。サンクリーは、日本に対して「能力を持った赤子は全てこちらに送ってくれ」という要求を出した。
本土側は同意し、日本にいる能力者は5年前に政府側に着いた者のみとなった。
しかし本土側は、能力を持っていない犯罪者達に、無理矢理な実験をして、人格を抜いて、能力を付加する実験を成功させ、能力者の数を増やした。
そして、日本にいるSクラス能力者を指名手配し、殺させるように指令を出した。Sクラス能力者は政府にとって障害でしかないからだ。
これによって、戦うのがめんどくさいからといってサンクリー・ネイティブに移った者もいれば、海外逃亡をしている者もいれば、本土で戦い続けている者もいる。どちらにしてもバラバラになっていることには代わりはない。
サンクリーでは、能力を持って生まれた赤子を引き取る義務があり、その赤子を育てる義務もある。
基本的には、授業は本土側の授業と何ら変わりがない。ただし、義務教育を超えての授業は、全くない。能力が有る者は全てネイティブに行くかサンクリーに配属されるか、だからである。
本土側は着実に、かつ迅速に、能力者の数を増やしていっている。
この状況が続けば、スペアフィールドに攻め込んでくるのも時間の問題ではないだろうか。
「ふーん、なるほどね。」
「全く、めんどくさいことだな。」
喫茶店でテレビを見ていた北山と明道が言った。
「お前、昨日は一日中寝てたそうだな。」
「あ、ああ…まあな。熟睡させてもらったよ。」
「よく一日中寝てられるな…」
「有る意味才能だな、俺の。」
「ぐーたらが才能……ね。」
「いいじゃねえか。お前も昨日は水戸と遊んできたんだろ?」
「あいつがどうしてもっていうからつきあっただけだ。」
「ほんとにかよ?」
「ホントだって。お化け屋敷の時に殴られた腹がまだ痛いぜ…全く。」
「ま、いいんじゃねえの?お前はそれで。」
「なんでだよ?」
「何となく…だ。」
「あら、奇遇ね。」
「おう、白井と田村か。」
「こんちわぁ~♪」
「田村は相変わらず元気そうだな。」
「ま、それが取り柄ですからねぇ~。で、どうなの?健人君は愛ちゃんと。」
「は?」
「(小声で)あいつをどう思ってるかって事だよ。女子の質問なんてだいたいがこんなもんだ。」
「(同じく小声で)そんなもんか。(普通の声に戻して)別に…どうも思ってねえけど?あいつといると楽しい…くらいにしか。」
「(小声で)馬鹿!それはNG!」
「えぇ~うっそぉ~。それは好きって事何じゃないのぉ~?」
「………まあいいや、なんでも。」
「こっちがよくないんだけどな。まぁいいか、また今度聞くわ、その話題は。」
「二度と聞かないでくれ。」
「にしても、いい能力持ってるよな、田村と白井は。俺なんて遠くを撃つしかないんだぜ?」
「俺は相手を殴ることしかできないしな。」
「いいじゃない。それが個性だと思うよ。」
「あたしは攻撃に参加できる方がうらやましい…。」
「そうか。んじゃーぼちぼち行くかい?ショウ。」
「ん、ああ。」
「じゃぁねぇ~♪」
「また今度。」
―同時刻、本土の空港にて、歩く男、一人―
「あっちに飛ぶのは初めてだな…能力で行った方が早いかもしれんが、まあいいか。」
まぁ今回も画像は載せないわけで
次回はあの男が登場するのかしないのか
それとも別の男が登場するのかしないのか
そこは俺しかわかりません!!!!
つーか次回にわかることなのでまぁ
見ててください。みのりさん。 みもりです!