[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
バチィ!!
尻尾が地面をたたく音。
それと共にホムラは火の鞭を放す。
そして、健人の体が浮き上がる。
遠くで見ていた水戸が言った。
「飛んだ?!これって…今までの健人には無かった動き!」
飛んだ本人が一番びっくりしている。
「うっほー!なんだこれ!!あ、でも着地考えてないわ。」
そのとき健人が考えたこと。それは、能力の大きさ・小ささ・強さ・弱さは自分で調節ができるのだ、ということ。
つまり……と、健人は考えた。
「こうすりゃいいんだろ?」
健人は自分の尻尾を長くし、スプリング状にして着地の時の衝撃を和らげた。
「そうだ。その背中の武器の使い道は他にもある。それを伝えたかった。」
「あのー、ちょっといいですかいね?」
「ん、何だ。言ってみろ。」
「いや、100%成功するかわからないんですが、ちょっとやってみてもいいですか?」
「まあ、やるだけやってみるがいい。」
「それじゃ、お言葉に甘えて。」
健人がやったことは、何とも不思議なことであった。
まず、先ほどのように地面を叩いて空中に浮かぶ。
そして、空中で尻尾を使い、方向転換をしたのだ。
空気を叩いた、とでもいうのか、空間そのものを叩いた、とでも言うのか。
健人は成功したことではしゃぎ、飛び回っている。
「そろそろ降りてこい。時間がないんだ。(なかなか面白いことをし出す奴だ。こりゃあ先が楽しみだな…)」
「ういーっす。」
健人は地面に降りてきた。
「お前、名前は?」
「キタヤマケント、です。」
「んじゃー次はあんたの番な。嬢ちゃん、名前はなんていうんだ?」
「ミトアイ、と申します。」
「堅くなるな。若い奴らはめんどくさくていけねえ。」
「……始めてもいいでしょうか。」
「おう、すまねえな。」
水戸は地面を削り、右手にオーブをつける。5年前と違い、オーブがしっかりしているのと、首にアクセサリーのようなものがついている。
「オーブか。じゃあ俺のルビーとだいたい一緒だな。」
「どういうことですか?」
「便利道具みたいなものさ。何でも作ることができる。自分が想像した物を、具現化させるイメージ……わかるか?」
「少しよくわからないです…。」
「つまり、自分が頭の中でイメージした物を、実際に自分の手にあると思ってみろ。そうすれば、自ずとわかる。」
「…やってみます。」
(イメージした物が…自分の手に有るようなイメージ…)
水戸がイメージしたのは、盾。それによって、水の盾ができた。
「なるほど、こういうことか……」
「どうだ?わかったか?」
「はい!これを応用すると……」
今度は、円盤状の物もつくった。それに乗って、空を飛んでもみせた。
「良い感じだ。二人とも、今日は帰っていいぞ。」
「にしても、何でうちの制服は能力発動するとスカートがパンツになるのかねえ……」
「あんたみたいな奴がいるからでしょうが!!!」
水戸は健人を殴った。
――本土側、所在地不明――
謎の男が囁く。
「ふう……そろそろ、計画の第一段階が終了する……」
明道「今日も出番無かったか……しかも町田の運転の所為で気持ちが悪いぜ、くそっ。」
町田「まあそういうなって。楽しいドライブだったじゃねえか。」
謎の男はガフではないのでご了承を。
期待を先にぶちこわすという作戦☆
(●m`メ)